高音質を手軽に 既製タイプ耳穴型補聴器
難聴になって補聴器を使われる場合、どんなタイプを使われますか?
一般的には耳掛け型が多いと思います。そこそこの大きさがあるので取り回しが楽というのと、どんな難聴にも対応できる応用性の広さが最大の特徴です。ただ、補聴器を「目立たせたくない」という理由で、耳穴の中に入って隠れてくれる耳穴型補聴器を望まれる方も多いです。最近は耳掛け方も超小型・薄型化されていますので、かなり目立たないタイプが主流になってきており、数の上では1番多いのが耳掛け型でした。
しかし耳の形状や硬さによっては、マスクとの干渉が問題になる事があります。メガネとマスクを両方着用した時には、補聴器を着けにくい、外れてくる、という事が起こりやすくなります。そうした問題を解決してくれる補聴器をご紹介いたします。

不快なハウリングをストップする機能を搭載
米国のStarkey社製 Muse イージーフィット 耳穴型補聴器です。従来の耳穴型補聴器と言えば極簡単な集音機タイプがほとんどでした。中にはデジタル回路を搭載したモデルもありますが、音質の調整には非対応です。そして何よりも耳穴型補聴器の最大の問題点であるハウリング(ピーピー音)を止める機能がないために、極めて不愉快な思いをする場合が多いという事でした。耳掛け型補聴器はマイク(音を集める部分)は本体の上部にあり、レシーバー(音が出てくる部分)は耳穴の中にあってお互いの距離が離れている為、音漏れによるハウリングを起こしにくいという利点があります。しかし耳穴型補聴器はマイクとレシーバーの両方が耳穴の中にあるため、非常にハウリングが起こりやすいという弱点があります。

しかし最近のデジタル技術の進歩により、このハウリングを強力にストップする機能が登場しました。というか、以前からあったのですが、10年以上前までのハウリング抑制機能は現在のものと比較すると大変心細い性能で、ハウリングをピタリと止めるという事はとても出来ませんでした。しかしMuse イージーフィットに搭載されているハウリング抑制機能は強力で、不快なピーピー音がほとんど発生せず、快適にお使い頂ける補聴器となっています。
高いコスパの秘密は耳穴型を採取しない所にあり
耳穴型補聴器は補聴器と耳穴の隙間を極力少なくしなければなりませんが、そのためにはお客様の耳穴の型を採取してオーダーメイドにて製作する必要がありました。Muse イージーフィットでは、本体形状を日本人の平均的な耳穴の形状に合わせて製造された、いわゆるレディメイド(既製品)補聴器です。一つ一つ個人の耳型に合わせたオーダーメイド補聴器と比較すれば大幅なコストダウンが可能です。当然オーダーメイドに比べれば、耳穴と補聴器の間の隙間が大きくなる可能性が増えますが、そこは近年大幅に性能が向上してきた強力なハウリング抑制機能によりハウリングの発生を回避しています。結果としてオーダーメイド補聴器の半額以下の価格で、オーダー同様の性能の耳穴型補聴器を実現しています。
補聴器を耳に合わせてフィッティング
Muse イージーフィットには、高性能デジタル回路が搭載されています。下図はMuseにお客様のオージオデータ(周波数別に聞こえの度合いを記録したデータ)に基づいて理想的な補聴器の音に調整するソフトウエアの調整画面のスクリーンショットです。入力音を12の周波数帯に区切って別々に調整できるようになっています。入力音の大きさも3段階に区切らており、大きさ別に圧縮度合いを変えられます。

Museイージーフィットの本体は非常に小さいですが、ほかの高性能オーダー補聴器と同レベルの調整を行えるチップ(デジタル回路)である事がわかります。
超小型 10A電池を使用
小さな本体に入れる電池は、補聴器用の空気電池では最も小さい10A電池です。小さいだけに電池の持続時間は他の電池と比較して短くなっています。補聴器を使う頻度や使い方、また使用時のボリュームによっても変化しますが、3~4日程度が目安になります。早い人では2~3日で電池切れとなる場合もあります。
(夜は寝る前に補聴器をはずして補聴器だけを乾燥ケースに保管。電池は乾燥ケースの蓋のマグネットシートに貼り付けておく、という使い方ですと比較的電池が長持ちします。)
充電式耳穴型補聴器
補聴器は一般に一日あたり10時間前後、連続で使用する場合が多く、その際に電力が安定的に供給される必要があります。こうした難しい条件を満たすために、補聴器用には空気電池が採用されています。それでも耳穴型補聴器の電池交換サイクルが短いことには変わり有りませんでした。
しかしこの電池交換のわずらわしさを解消する「充電式耳穴型補聴器」が開発されました。これはアメリカのStarkey社から発売されています。詳細は以下のリンクからどうぞ。
高音質フルデジタルの耳穴型補聴器 両耳でこの価格
価格
両耳 ¥130,000
片耳 ¥65,000
(補聴器本体は非課税です。)

この性能でこの価格は大変お買い得です。更に今ならMuseイージーフィット両耳セットでお買い上げの方に、もれなく使用電池 10A電池10パックをプレゼント(2023年1月31日まで)。この機会に是非ご検討下さい!
超小型補聴器の限界は?
良い事づくめのMuseイージーフィットの様に書いてきましたが、当然その逆もあります。本体が小さい為に高度難聴や重度難聴には非対応です。そこまで大きな音が出せないという事もありますが、ボリュームを上げていくと耳穴と本体との隙間から漏れ出てくる音もどんどん大きくなって、遂にはハウリング抑制機能の限界を超えてハウリングが発生します。こうなるとハウリングが起きている周波数帯の出力を下げるしか方法がありません。Museイージーフィットは、軽度~中度難聴の方が最も満足して使って頂ける補聴器なのです。
Museイージーフィットで対応出来ない方へ
難聴の度合いが高度難聴以上の方は、Museのハウリング抑制機能でも対応出来ない場合があります。また、耳穴の中(外耳道)の屈曲が強い方も補聴器から出て来た音が外耳道の壁にぶつかって跳ねかえってしまいハウリングが止まらない場合があります。こういう時は、Museより更に高性能なチップを搭載し、かつケースが耳穴を塞ぐ程度のサイズを持っているoticon G-100 をお試しください。
oticon G-100もMuseと同じく既製タイプの耳穴型高性能デジタル補聴器です。オーダー補聴器同様の高性能でありながら、より安価でご購入可能な補聴器です。2022年7月発売の新製品で、手元で補聴器を操作できる大変便利なリモコンが付属するキャンペーンが実施されています。(メーカー在庫:残り6台)大変お買い得ですので、この機会に是非お試し下さい。
下のボタンでoticon G-100の詳細をご覧いただけます。
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